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アレッサンドロ・マルチェッロ作曲オーボエ協奏曲ニ短調より 第一楽章

アレッサンドロ・マルチェッロ作曲オーボエ協奏曲ニ短調より 第二楽章

解 説

 
曲の解説

 アレッサンドロ・マルチェッロ(1684-1750)はイタリヤのベネチヤ(ベニス)の名家に生まれ、弟のベネット・マルチェッロ(1686-1739)とともに、音楽を職業とすることはなかったのですが、彼らの家では時々家庭音楽会が開かれ、当時の優れた音楽家たちが招かれて演奏しており、マルチェッロ兄弟の作曲した曲もここで演奏されていました。アレッサンドロ・マルチェッロの作曲した曲は多くはありませんが、その中で最もよく知られているのが,このオーボエ協奏曲二短調で、この曲はJSバッハによってチェンバロ(クラブサン)の独奏曲に編曲jされています。この曲は一時イタリヤの作曲家ヴィヴァルディの作品とされたり、弟のベネット・マルチェッロの作曲とされていたこともありましたが、1717〜1718年にオランダのアムステルダムで出版された協奏曲集にアレッサンドロ・マルチェッロの作品として名前が書かれていたことが分かり問題は解決しました。この協奏曲は3楽章までありますが、特に弦楽器が刻むリズムに乗って、哀愁に満ちたオーボエのゆったりした音色を聞かせる第二楽章[アダージョ]が特に魅力的で、クラシック音楽の名曲の一つとして数えられています。

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