イギリスの作曲家ケテルビー(1920-)が作曲したこの曲は、東洋風なメロディーと幻想的な音楽の描き方により、彼の代表作になっています。ペルシャ、今のイランは、かって強大な力を誇ったペルシャ帝國の遺跡がたくさんあり、砂漠や荒野が国土の大半を占めていて、今では石油産出国として、イラクとともに世界の注目を集めています。この曲はずい分昔のこの国にあったバザール(市場)の異国情緒豊かな情景を巧みに描いたもので、東洋風なリズムに乗って、ラクダの鈴の音が聞こえ、ラクダの隊商が次第に近づいてくる。そして物乞いの歌声や王女の登場、蛇使いや手品師の芸の披露、物売りのかけ声、回教(イスラム教)主の行列等があり、バザールの賑わいを盛り上げた後、それぞれは帰路につき、音楽の音もだんだん小さくなっていって、曲も終わりにちかづいていきますが、最後に「おしまい。」と知らせるように、短い強い音が一回だけ鳴ります
尚、ケテルビーは「修道院の庭にて」、「中国寺院の庭にて」の他、20曲余りの作品を残しています。 。
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