曲 名 ( 下の曲名クリックしても演奏が聞けます。)
解  説


朝の祈り

バッハ家の一家団欒(だんらん)

  「ポロネーズ」はポーランドの宮廷の舞踏会で踊られていた3拍子の舞曲で、結婚式や歓迎式典などで行列を組んで重々しく踊る音楽ですが、バッハの時代には色々な国の踊りの音楽を取り入れ、変化のあるプログラムで演奏会をやっていました。しかし、この「ポロネーズ」は家族で音楽を楽しむためにまとめた小曲集の中に入っているものですから、あくまで家庭で楽しむ音楽として書かれたものです。
 バッハは音楽の父と言われ、今から約250年も前に、その時代のふしとふしが重なり合って響き合う対位法という作曲法を完成し、膨大な名曲を残していますが、とてもやさしく思いやりのある人で、自分の家族で合奏したり、歌ったりする家庭音楽会を時々やっていました。「アンナマグダレーナのためのクラヴィア小曲集」は、バッハの妻アンナナマグダレーナ、それに子どもたちが音楽を楽しみながら、腕をあげていけるようにというバッハの考えから生まれた曲集です。