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グルック作曲 歌劇「アウリスのイフィゲニア」より「ガボット」 | ||
グルック(1714-1787) |
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グルックはオーストリア生まれの作曲家ですが、ヨーロッパ各地の歌劇を研究し、一生の間に40を越すような沢山の歌劇を作曲しました。 一つの歌劇の中には物語の流れにしたがって、たくさんの登場人物がうたう歌や情景を表わす音楽などがありますから、一つの歌劇だけでも大変な数の音楽を作曲しなければなりませんので、 グルックは一生の間に膨大な数の音楽を作曲したことになります。それに、彼は自分の国のドイツ語の歌劇だけでなく、 イタリヤ語の歌劇やフランス語の歌劇も作曲していて、それぞれの国で高く評価されていたこと、更に、歌劇の中で、劇と音楽とがうまく結びついた効果的な演出を研究するなどして、歌劇の改革者としても名を残しました。 |
この「ガボット」はグルックが作曲した「アウリスのイフィゲニア」という歌劇の終りの方で演奏される、2拍子の踊りの音楽ですが、グルックの活躍していた時代には、ヨーロッパ各地の王侯・貴族の宮廷や屋敷などでは、何かの行事があるごとに、小編成のオーケストラの演奏会があり、このオーケストラに合わせて、このような「ガボット」や3拍子の「メヌエット」などが盛んに踊られていました。この「ガボット」はやさしく演奏できて、とても美しいメロディーですので、今でもよく演奏されますが、初心者用のハープの独奏曲としてもよく演奏されます。それではこの曲をハープの音で聞いてください。 |
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