曲 名 下の曲名クリックしても演奏聞けます。
解 説

 ハイケンス(1884-1945)はオランダの作曲家ですが、ドイツのケルンでヴァイオリンと作曲を学び、主にドイツで活動しましたが、詳くわしいことはわかっていません。作曲した作品の中でこの「セレナーデ」が、第二次世界大戦中に、NHKのラジオ番組《前戦へ送る夕べ》のテーマ音楽として使われており、ヨーロッパのサロンオーケストラのレパートリーににもなっていて、この曲が巾広く知られていることはたしかです。
 ハイケンスは第二次大戦末期にオランダに帰国しましたが、その経歴から親独派とされ、戦争終結時に連合軍に捕らえられ、獄中で自殺をしました。 ハイケンスはこれから充実した作曲ができるという時期に、第二次世界大戦によって希望を絶たれ、自分の才能を発揮しないまま亡くなってしまいましたが、残されたたった一曲の「セレナーデ」が不朽の名作として残り、世界中の人々の心を癒し続けているのです。