曲 名 下の曲名クリックしても演奏聞けます。
解 説

 

 この曲ではピアノのが2台使われていますが、その内の第一ピアノと弦楽5部(第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、ダブルベース)という楽器編成で演奏されます。まず、ゆったりと堂々とした感じで、まずピアノが弱く三連音符の単純な音をくり返して演奏しますが、これは亀のいかにものんびりした動きをあらわしています。亀のおどけた、のっそりした姿や動作は、引き続いて3小節目から五つの弦楽器で演奏されることによって、はっきり浮き上がってきますが、この主題は49番のオフェンバックの「ギャロップ」にも出てくる「天国と地獄」の中の、だれもよく知っているメロディーです。サンサーンスはわざとのっそり演奏をするよいうに指定して、ユーモアな皮肉をあふれさせていますが、彼が活躍していた時代には、オフェンバックの喜歌劇「天国と地獄」が、大衆に大変な人気がありましので、サンサーンスは「亀」を使って、このことを皮肉った訳ですが、自分はレベルの高い芸術音楽を作曲しいているという自信があったからだと思います。

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