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レスピーギ作曲 組曲「鳥」より  「前奏曲」 , 「めんどり」
解 説

 イタリヤの作曲家スピーギ(1879-1936)は派手なオーケストラ作品で知られていますが、一方では忘れられている自国の古い音楽の調査研究をして、再評価するような地味な活動もやっています。自分自身も[古風]な曲をいくつか作曲しており、その代表的なものが、今ではポピュラーになった『リュートのための古代舞曲とアリア』と、この組曲「鳥」であり、この曲の方は17、18世紀のクラヴサン(チェンバロ)の曲を編曲したものです。前奏曲に続いて色々な鳥を描写した曲が続きますが、レスピーギならではのオーケストラの巧みな扱いを楽しんでいただけると思います。
 

 90番 「前奏曲」
  
   行進曲風な素朴な感じのメロディーからはじまります。一区切り着いた後、次の曲に使われる「めんどり」 のメロディーをヴァイオリンが演奏します。この曲は「動物の謝肉祭」の中にも出てくる有名な曲です。その後は「かっこう」 に基づく部分に続きます。再び、最初の行進曲の部分が再現してこの「前奏曲」は終わりです。
 91番 「めんどり」
  
   前奏曲にも出てきた曲ですが、この曲は8番のチェンバロの音で聞いたラモーの「雌鳥」のふしです。この原曲も描写的(雌鳥の鳴く様子が音楽でうまく表されていること)ですが、レスピーギの編曲によって、更に色彩的でユーモラスな感じになっています。最後にクラリネットが主題を演奏した後、トランペットが鋭い音をひと吹きして終わります。
 
  尚、レスピーギの詳しい履歴については、GoogleやYahooなどで検索 すると、フリー百科事典「ウィキベディア」等に詳しい表示が出ますので、こうしたものをご利用下さい。 赤数字の番号は「小学生の名曲鑑賞」の番号です。