曲 名 ベート−ヴェン作曲 交響曲 第五番「運命」第一楽章 ( 曲名クリック)

 


シュバルツシュパニエルハウスの書斎、晩年のベートーベンはこのような部屋で作曲したといわれている。

 この曲はベート−ヴェンが38才の時に作曲していますが、この年代は彼の作曲活動が盛んな時期であり、ウイーンで活躍した先輩のハイドンやモーツァルトの影響から抜け出し、ベート−ヴェン独特な方法で作曲をするようになっていた時期といってよいと思います。       この第五交響曲「運命」は第3交響曲を完成したすぐ後に構想を練りはじめ,約5年間かけて構想をまとめてから作曲をしたといわれており、「運命」という曲のタイトルは弟子のフェルディナンド・リースがつけたもので、ベート−ヴェンがつけたものではないといわれています。
 この第一楽章はハ短調(♭三つ)、2/4拍子、ソナタ形式で作曲されていますが、ソナタ形式は次のように《主題提示部》、《展開部》、《再現部》を持った曲の形式のことです。

 《ソナタ形式について》 

《主題提示部》まず、第一主題(クリック)と第二主題(クリック)が出てきます。ここでの第一主題のリズムが「運命がかく戸を叩く」といわれているもので、このリズムによってこの楽章が統一されています。

《展開部》提示部がくり返された後、ホルンの第一主題のリズムで展開部に入ります。ここでは第一主題の展開が中心になります。

《再現部》オーボエの独奏に続いて、全ての楽器で第一主題が演奏されますが、ここでの第二主題はハ長調で現われます。

《集結部(コーダ)》第一主題第二主題の要素で構成されていて、最後はフォルティシモ (最も強く)で集結します。  

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