里見 義 作詞 ビショップ作曲「埴生の宿」
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ヘンリ・ビショップ(Henry Bishop 178〜1855)はイギリスの作曲家で指揮者としても活躍しているが、最初は劇の付随音楽の作曲で成功を収め、後にコヴェントガーデン王立歌劇場の音楽監督等に就任。劇の付随音楽等を数多く作曲している。1848年にはオクスフォード大学音楽教授となり、1853年には同大学より音楽博士号を授与されている。数多くの劇のための付随音楽を作曲し、当時は高い人気を得ていたが、本格的なオペラは《アラディン(Aladdin)》のみで、ほかは既存歌曲の編曲などが中心で、今では《クラーリ、ミラノの乙女(Clari,or
the Maid of Milan)》の中の《埴生の宿(Home,Sweet Home)》の作曲者として記憶されている。 |
すでに述べたように、この歌はビショップが作曲した「楽しき我が家(Home,Sweet Home)」に里見義が作詞したものだが、この歌の詩は英語の原詩に忠実に作られており、作詞というより訳詩といったものだと言われている。 |