この唱歌は「小学読本」巻六第四課の「雁」との関連で作成されているようだが、歌詞といいメロディーといい、日本的で味わい深く、美しい作品であり、他に例をみない見事な唱歌だが、私の拙い指導経験からすると、小学校6年生に、この曲のよさ深さを感得させながら指導するとなると、よほどの指導力がないと効果が期待できないようにも思われる。しかし、大人になってから歌ってみると、この唱歌の真価がよく理解できるものと思う。