杉村楚人冠(1872〜1945)本名、広太郎 新聞記者
イギリスの法律学校、先進学院等で法律を学び、東京のアメリカ公使館に入り、その後、明治36年に東京朝日新聞社に入社して記者になる。日露戦争に際し、トルストイの「日露戦争論」
を逸早く全訳掲載したり、 東北地方の凶作状況の視察報告等を書いて認められ、大正に入ってからは朝日新聞を代表して国際的に活躍した。彼の随筆は有名で「へちまの皮」、「うるさき人々」その他数編の著書がある。この曲の作詞者は分かっていなかったが、作曲者船橋栄吉氏の息女・豊子さんの手記に、朝日新聞社の杉村楚人冠が、明治43年に岩瀬牧場(福島県岩瀬郡鏡石町)へ取材に訪れた際に、この詩を作ったことが書かれていて分かった。
船橋栄吉(1899〜1932) 声楽家・作曲家
東京音楽学校声楽科卒業、ベルリン国立音楽院にも学び、その後東京音楽学校の教授もつとめた。大正13年のベートーベンの第九交響曲の日本初演に出演。文部省音楽視学委員
もつとめた。作曲に浜田広介の詞による「浮草」と「父と子」などがある。