高野辰之 作詞岡野貞一 作曲 「 朧月夜 」

 

 この曲は尋常小学唱歌の中で一、二を競う名曲といわれていますが、私は音楽の質からいうとこの曲が最も高いのではないかと思いますし、同じ岡野、高野コンビで生れた「故郷」の方は多くの人に愛される大衆性という点では一番の唱歌だと思います。
 この曲は「春がきた」の解説等の項で詳しく紹介した,高野辰之が晩年を過ごした長野県下高井郡野沢温泉村の菜の花の美しさに打たれて作詞したと伝えられています。
 尚、この曲にかかわる3枚の写真は長野県在住の「だんさんとかみさん」 というホームページを開いておられる方からの提供です。

入日うすれ :夕日の光が弱くなって  山の端:やまのはし  夕月かかりて:夕方の月が空に出ていて  匂い淡し:月の光がほんのりうすい  里わの火影:村の辺りの明かり 
たどる:行く  蛙(かわず):かえる  さながら:すべて
            (語句の解説は教育芸術社小学生の音楽6より)
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