09) 北原白秋作詞・弘田龍太郎作曲「雨」
  大正7年に刊行された「赤い鳥」の第1巻第3号に発表された詩で、原作では第1節3行目の「紅緒の木履( かっこ) 」が「紅緒のお下駄」になっていました。童謡集「とんぼの目玉」に載せる時、お下駄では言葉の響きが汚いから訂正したのである。大正8年に「赤い鳥」創刊一周年を記念して帝国劇場で催された「赤い鳥童謡音楽会」では成田為三作曲のものが歌われました。それより2年遅れて作曲したにもかかわらず、弘田龍太郎のメロディーは前者を凌ぐ名曲になっていて、今でも歌われています。