10) 北原白秋作詞・中山晋平作曲「砂山」
  大正11年(1922)6月12 日、北原白秋は新潟市教育会有志の招きで、新潟師範の講堂で 演をしましたが、この時終了後に小学生たちによる< 歓迎童謡音楽会> が催されました。 っかり上機嫌になった白秋は、この席上、新潟をテーマにした童謡を必ず作ると子どもたち 約束しました。日本海、佐度、雀、ぐみ原と詩才をほとばしらせ、白秋が新潟を凝縮したの この「砂山」でした。 中山晋平が童謡の中に、初めて民謡風な旋律とリズムを明確に打ち出した曲づけをし、9月 は出来上がった作品を新潟に送り、子どもたちとの約束を果たしました。     
  《作曲家 中山晋平》 治20年 長野県下高井郡日野村に生まれる。 治36年 下高井郡瑞穂村柏野小学校代用教員になる。 治38年 島村抱月の書生となる。 治41年 東京音楽学校予科に入学。 大正3年 「復活」の劇中歌「カチューシャの歌」を作曲 正9年 雑誌「金の船」に作詞の野口雨情と組んで童謡を発表 正10年 船頭小唄を作曲 正11年 浅草千束小学校教員を退職、作曲に専念する。 和4年 映画主題歌「東京行進曲」を作曲。 和23年 日本著作権協会会長 同25 年 日本民謡協会会長 和27年 膵臓炎のため永眠。65 才 作 品 童謡 》 砂山、シャボン玉、あの町この町、雨降りお月、しょうじょうじの狸囃子、黄金虫 背くらべ、紅屋の娘 新民謡》 三朝小唄、十日町小唄、山形小唄、東京音頭、天竜下れば 歌謡曲》 カチューシャの歌、ゴンドラの歌、さすらいの歌、船頭小唄、波浮の港    出船の港、鉾をおさめて、東京行進曲、銀座の柳、信濃のばら他