手作り製本(06/4/10)


インクジェットプリンタで印刷した写真集を本にしてみました

まず、印刷物を、端を綺麗にそろえます。これが意外と難しい

あとで糊付けしたときに、紙をはさんでおくクランプをあらかじめ作っておきます。といっても木を2枚重ねて、太いネジ(ここではM6)で留めただけですが。

クランプで印刷物をはさんで固定します。ここで、端は1mm程度はみ出させておきます

はみ出した部分を、1cm間隔ぐらいで、のこぎりで溝をつけていきます。あとで接着剤がこの溝に染み込んで、紙を固定します

接着剤はいろいろ考えられますが、木工用ボンドと、ホームセンターで売っているホットメルト接着剤(写真)を試してみました。どっちもうまくいきましたが、ホットメルトは後からアイロンなどで暖めて溶かし、修正ができるメリットがあります。
ホットメルト接着剤は、まず溝に流し込むようにつけ、そのあと全面に山盛りにつけます(あとでならすので多少汚くてもOK)

とりあえず、こんな感じでOK

接着剤が盛られた端面にクッキングシートをあて、その上からアイロンで暖めて接着剤を溶かして、均一にならします。アイロンはスチームが出ないモードにします。クッキングシートは、アイロンの底面に接着剤がつかないようにするために使います

こんな風に均一にならします。ならしながら、溝の奥まで接着剤が行き渡るようになると強い本ができます

このあとは写真がありませんが、
・冷えたら、クッキングシートをはがします。
・比較的柔らかい紙または布を、端面の形に切って端面にはりつけ、その上からクッキングシートごしにアイロンで暖めて接着剤を溶かして接着します。この帯が本がばらばらにならないようにまとめる働きをしますので意外と重要。厚い紙だと本がうまく開けません。布は、切れなくなった古い衣類の切れ端(雑巾の材料にするようなもの)で十分です
・接着剤が十分に乾いたらクランプから外し、別途作った表紙を貼り付けて出来上り。

木工用ボンドの場合は、ボンドを溝の奥まで注入し、乾くまでに手早く、紙を貼り、乾燥後クランプから外して、表紙をつければOKです。

クランプについて
クランプは市販品もあるようです。ネジを長くしておくと、何冊分かまとめて製本することができたりします
木で自作する場合は剛性の高い材料を使わないと、ネジで留めたとき真中が浮いてしまうので注意

手作り製本は、「手作り製本」で検索すると、参考になるサイトがたくさんあります。

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