フィルムスキャナの性能について(06/9/18~)


少しこだわりの写真を撮ろうと思ったとき使うのは、PentaxのP30T
である。
このカメラは一眼レフなのに比較的小型で、樹脂ボディなので軽量。電池の持ちもよく(前回交換した記憶がない。購入してから一度も交換してないかも)、なにしろ安かった(新品で本体のみ2万円台だった)
欠点は、オートフォーカスやオートワインダなどの自動機能が無いことであるが、気軽に持ち歩ける一眼レフとして重宝している
さて、昨今は写真の電子化が必要なことが多いので、知人から安価に購入した、ミノルタ(当時)QuickScan35フィルムスキャナ
を長年使用していたが、
フィルムスキャナ機能付きのEPSONのスキャナGT-F570の購入をきっかけにお蔵入りしていた
今回、運動会の写真では、時間の都合で近所のイエローカメラに同時プリントといっしょにCD-R書き込みを依頼したが、どうも仕上がりに不満が残ったので、改めて比較してみることにした。
写真は、ISO感度400普通の富士フィルムを使用し,75-150mmのズームで撮影した。
違いを際立たせるため(と、顔を極力出さないようにするため)、写真の縦横1/3程度の領域(面積で約1/9)を切り出して比較する
なお、全体的にフォーカスが甘いのは、とっさのタイミング(ハードルを飛ぶ瞬間)で手動フォーカスをあわせきれなかったためである
【1】イエローカメラでのスキャン
スキャンの仕上がりは横3087×縦2048ドットだったので、そのうち800×670ドット程度を切り出した
イエローカメラでのスキャン
【2】GT-F570のスキャン。48bitカラー、4096DPI
スキャンの仕上がりは横8000×縦5440ドットだったので、【1】と同じ領域を切り出して、横800ドットに縮小した
GT-F570でのスキャン
【3】QuickScan35のスキャン。4032×2688Pixel(最高倍率)
【1】と同じ領域を切り出して、横800ドットに縮小した
QuickScan35スキャン

・イエローカメラのスキャンは、解像度は高そうだがざらつき感がある
・GT-F570のスキャンは、なんかピントがボケてしまっている
・QuickScan35のスキャンは、ざらつき感もなく解像度は高そう。ただし、色合いの調整が必要。少しボケているがフィルムとの距離を調整可能なのでシャープにできると思われる
やはり、カメラ店のスキャンは、色合いの点では優れている。こんなに拡大して使うことは普通はないので、調整の手間を考えると優秀だと思った。また、QuickScan35が、古いモデルでA/Dの分解能も低いにもかかわらず、調整次第ではカメラ店並の仕上がりに迫る健闘ぶりなのは、やはり専用機だからであろう。
妙だったのは、GT-F570のこのピンぼけである。フィルムスキャンはフォーカスを調整するところがなく、マニュアルにもこの場合の対応が記載されていないので、こんなもんだということか。まあ、普通にWebに貼ったりフルサイズで写真用紙にプリントしたりする分にはなんの問題もないのだが。念のため、解像度を下げてスキャンしても大差なかった
もともと、「カメラ店のスキャンのざらつき感」が気になり調査をしたのだが、これで、フィルム由来ではなさそうだと考えられる(ISO100のフィルムに換えても解決しない)

ともあれ、写真1枚ごとにここまで手間または金をかけて電子化するのはだんだんつらくなってきた。なにか妙案はないものか...
(ここで、安易に「ディジタル一眼レフを購入」とはしたくないので、継続検討とします)

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