簡単基板製作の部屋



■かんたん基板製作


プリント基板をきれいに作るのは難しいですが、今回、パソコンCADソフトから感光基板のフィルムをインクジェットプリンタで作成する方法を試し、良好な結果を得ましたのでご紹介します
(1)パソコンCADで基板を設計する
 CADはいろいろありますが、私が使用しているのは、IVEX WinBoardというものです。データダイナミクス社のホームページからデモ版がダウンロードできますが、確か100ピンまでは無料で、以後、100ピン単位でライセンスを購入できます
(2)フィルムに出力する
 プリンタは、EPSONのPM-760Cを使用しました。最近のインクジェットならなんでもいいと思います。フィルムは、市販のインクジェットプリンタ用OHPシートを使用しました。用紙選択は、OHPシートではなく、スーパーファイン用紙とします(これで、重ね塗りをしてくれました)。また、インクはブラックです
 なお、私は久々の基板設計だったので、間違って部品面から見たパターンを出力してしまい、ICを裏返しにして取りつける羽目に陥りましたのでご注意

(3)感光基板に露光する
  作成したフィルムを、切断した感光基板に重ねて、紫外線で露光します。私は、サンハヤトのクランプで挟み、6W程度の殺菌灯で約20分程度露光しました。蛍光灯でもできると思いますが、時間はやってみないとわかりません
なお、光源に細いもの(6Wの殺菌灯など)を使う場合は、露光中は基板の上を適度に動かさないと、露光ムラになります
(4)現像
サンハヤトの露光液を水に溶かしたもので現像します
(5)エッチング
 これまでの作業で、パターンの位置にレジストが形成されているので、基板を、塩化第二鉄溶液で銅を溶かします。エッチング終了後、シンナー等でレジストを除去し、フラックスを塗布して完成です

かなり細い線もきれいにできています(最低線幅0.3mmで設計しました)
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