喜撰山ダムを訪ねて



小さい頃、近所(木曾)に関西電力のダムがあったので、いろいろ調べていたら、水力で規模の大きい発電所に、「揚水式」ってのがあることを知りました。これは、大した川がない谷をせき止めて、夜間の余った電気で下流から水をくみ上げて、昼の電力ピークに電気を供給する、「送電系統の平滑コンデンサ」です。どうもそれが家から自転車でいける距離にあると知ったので、早速行ってみました
 山科の自宅を昼過ぎに出て、外環状線を南下、木幡から、府道242(二尾木幡線)を上ります。なかなかの急な道で、のんびり自転車を押して上ると,京滋バイパスのトンネルの真上あたりから右側に林道が。右折してどんどん入っていきます。車の離合のできない狭い道に、あちこちに粗大ゴミが捨ててあります。
どんどん行き、ゴルフ場を左に見ながら下っていくと、いきなりアナウンスが。「こちらは喜撰山発電所です。ただいまより発電を開始しますので、水位が急にさがりますのでお気をつけ下さい」。声のする方にどんどん下りていくと、金網の張った川辺に出ます。どんどん下って、ダム湖の全貌が見えるところまで出ました。

写真では見難いですが、水面の向こうの端に、ロックフィルダムが見えています。水面付近をよく見ると、さっきまで10cmぐらい上まで水があった跡が。アナウンスが14:00だったので、発電を開始して間もない時刻の写真です
 ここからだとダム付近にはいけそうに無いけど、地図によると、ダムの左(東)側に道があるので、少し戻って、ダム湖の左側に回りこんでみました。小さな集落(池尾西組?)があり、自販機でなんか飲んだ後、どんどん集落を下りていくと、前方に立ち入り禁止の札が

ここから先はダム施設なのではいれないとのこと。ゲートが開いているので心が動いたがとりあえず後にする。この集落の人は、ここから降りれないとなるとずいぶん不便かも。
仕方が無いので、さっきのダムの見える場所に戻ってびっくり!

これ、上の写真と同じ場所の30分後です。上の写真は手前が水面で、木の上部がちょっと見えていたのが,木が完全に水から出ています。
揚水式発電所ってのは、夜はずっと水を汲んで、その水を昼間の10数時間でのんびり発電するのかと思っていたら、14:00から夜までの電力ピークだけ集中的に一気にドバッと発電するのですね。こんなに激しいものとは思いませんでした 。まったく人間って、すごいことをするものです。
このあたりは、あまりみかけない野鳥がたくさんいました。
とりあえず、このダムの右の道(志津川林道)をどんどん下り、ちょいと天瀬森林公園に寄った後、ダムに下りました

(階段の歩道を自転車担いだ)、ダムから宇治を経由して16:00には帰宅しました。つぎは,正式に許可がとれればぜひダムも見学してみたいです
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