18) 野口雨情作詞・本居長世作曲「俵はごろごろ」
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童謡集「蛍の灯台」に収められていた同名の詩を修正し、大正14年12月発行の児童雑誌「金の星」に収録された時に今の歌詞で発表されました。本居長世の日本的な味わい深い旋律と伴奏が付けられて、あたかも昔から伝えられたきた童歌のように、親しみをもって歌い継がれてきた名曲です。
昔の日本では鼠は大黒天の使いとされ、多産や豊穣のシンボルとして扱われていたこと から、この童謡でも、蔵に俵が「ごろごろ」、「どっさりこ」というのですから、鼠に豊作を祝ったり祈ったりする意味を持たせています。雨情の童謡「鼠の嫁入り」でも、「紙の袋にお米をいれてもてった。」と、鼠の嫁入りがめでたく描かれています。 |