作曲家エルガーにつは85番の行進曲「威風堂々」の解説で紹介しましたので、ここでは省略させていただきますが、この「愛のあいさつ」は、彼が31歳のときに、婚約者キャロラインに贈るために書いた作品で、もとはピアノ独奏のために作曲したものでしたが、次の年に管弦楽用に編曲し、今では圧倒的にオーケストラの演奏で聞く人が多いように思います。 愛妻家としても知られているエルガーが、生涯愛し続けた妻にささげた曲、心のこもった暖かく美しいこのメロディーは、今でも人々の心を捉え、世界中で愛好されています。