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 音楽の公開授業でどのような音楽ソフトが使われていたのか分からないと正確な答はできませんが、
一般に小・中学校で使われている児童・生徒用のソフトは「MUSIC DRILL音楽帳(カワイ楽器)」、「Score Grapher Lite(リムショット)」、「MUSIC PRO for Windows(リムショット)」、「MUSIC PRO for Windows(ミュージカルプラン)」、「Cubu Music Net(スズキ教育ソフト)等だと思います。このような創作用のソフトは、児童・生徒が授業等で使うことを主たる目的で開発されたものですので、まず、操作がしやすいこと、教育的な配慮がゆき届いていること等に力点がおかれていることは当然なことで、楽譜印刷の精度や作成されるMIDIデータの音楽性が高いレベルまで入力できなくても創作指導には支障はありませんし、最終的には作った曲を児童・生徒の生演奏でやり、創作指導の過程で道具として使うということであれば、これで十分役割を果すことができるわけです。
 しかし、先生方が楽譜を印刷して教材として使うとなると、鮮明度が高く見やすい楽譜が効果的ですし、、音楽データ(MIDIデータ)を作成して授業等の過程て使うとなると、少しでも音楽性の高いデータづくりが欠かせません。本書で紹介した「Print Music!」は浄書楽譜作成の世界のトップクラスである「Finale」の基本性能が凝縮されたソフトですので、低価格ながら、これを使えば驚くほど美しい楽譜が印刷できますし、「Singer Song Writer LIte」も低価格ながら、合唱や合奏の楽譜が何段も表示でき、楽譜見ながら様々な音楽の表現データが効率よく入力でき、音楽性の高いデータづくりが短時間にできますので、たくさんのこの種のソフトを調べた結果、教師用にふさわしい音楽ソフトだと思います。
 以上のようにソフトの用途が違うことをご理解いただきたいと思います。

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